旭川や美深が位置する上川地方は今、積雪深のピークを迎えてます。3月に入ると道北と言えども降雪より融雪が上回るためですが、平均気温が+となるのはまだ先のこと。
春が近づくと心底湧いて来るのが、この蛙への思い入れです。
元々ブログを始めた動機がこの蛙、ひいては外来種全般に向けられた理不尽な扱いに対する疑問からでした。賛同は得られずともこんな事例があることを知らしめたい、そんな思いです。
この先、誹謗中傷・罵詈雑言と捉えられかねない記述をしますが、覚悟の上。
SNS上で環境系などと称する輩が近年外来種と判明したクサガメや鯉を狩ってる動画を目にします。そのうちヤモリやスッポンも同じ理由で標的にされるかも知れません。
外来種と認識されず何百年も人里に生息してきた彼等を撲滅させることに今更、一体何の意味があるのでしょう?その行為によって太古の生態系に戻る訳でもなく、戻す道理もないはず。
鯉を地域で慈しんできた人々の思いを無視して「外来種だから」と分別もつかないヨソ者が勝手に駆除してしまう行為は目に余ります。
もちろん、外来・在来を問わず人為的な調整が必要になる場面もあるでしょう。手を加えるべきでない原始の自然がある一方、手を加えなければ維持出来ない自然もある訳で、その線引きは地域で決めるべきもの、地域の自然は地域に委ねるのが鉄則です。
曾祖父の代から関わり、父が地域での保全活動のきっかけを作ったこの蛙もまた、同じ境遇におかれてます。
ある時期、ヨソから来た某研究者が「外来種だから駆除すべき対象」と吹聴、その言葉が鵜呑みにされる形で地域での保全活動は潰えました。その様なことになっていたとは父も私もつゆ知らず、不徳の致すところ。
石狩川水系での繁殖が話題になる頃と相まって、流される様に行政が動き条例で指定外来種と位置付けされたことで、古くから生息していた函館の個体群までも市民権を剥奪される状況となりました。