大寒なのに浦河は昨日も雨でした。相変わらずの積雪ゼロ。根雪が当たり前の道内ではあり得ない光景です。
年末に雪がこんこんと積もった旭川ではこれからがシバレの季節。
21日の最低気温は美深-23.0℃に対し松前-0.1℃。道外の方はピンとこないかもですが、その温度差22.9℃は東京(府中+4.4℃)と沖縄南端(波照間島+17.9℃)の差13.5℃よりずっと大きいんですよ。
冬に葉を落とすのが広葉樹、とは道内の常識。でも常緑広葉樹(降雨の多い日本では照葉樹)が優先する内地の低地林はその限りでありません。
余談ですが、シシャモがシシャモでないことは薄々気付いてたものの、バンチャがバンチャでなかったことを知ったのがつい最近。(何言ってんだ、とお思いでしょう?)常識が覆されるのは50を過ぎてもやはりカルチャーショックです。
道南では自生種のマサキをはじめ植栽されたヤブツバキ・アオキ・ヤツデ等、割と身近に照葉樹が生育していますが、他地域では稀。主に日本海側の多雪地帯でハイイヌツゲやエゾユズリハ等の低木が見られる程度です。
冬景色の旭川で雪に映える緑といえば、やはり針葉樹。
市内のあちこちでトドマツ・アカエゾマツ・オンコといった在来種にドイツトウヒ・ヨーロッパアカマツ・ニオイヒバ等の外来種がアクセントを添えています。また、モミ・サワラのように北限を遥かに越えた国内外来種も見本林や公園で見かけます。
珍しく快晴の旭川で雪に埋もれた緑地を訪ね、旧偕行社(重文)の前庭だった春光園までお写んぽへ。近所とはいえ、この日は日中でも氷点下フタケタ。歩いてないと芯からシバレます。
スギやヒノキの仲間の育苗は挿し木が容易ですが、マツの仲間では難しく実生が一般的らしいです。それにしても自分は挿し木が下手クソみたいで、成功した試しは極僅か。実を播種して育てる方が好みで、去年は新たな樹木の実をいくつか発芽させることが出来ました。