ezohikiの日記

道内五拠点生活

雪の城下町・父娘旅

雪を纏う松前城

先週末は道南へ帰省しました。

前回は盆明けの異常な暑さに見舞われた頃なので3ヶ月ぶりになります。

進学の報告も兼ねて、今回は長女が同行します。

できれば札幌で合流し一緒に函館へ向かいたかったのですが、日程が合わず松前で落ち合うことに。

先に私が函館入り、翌朝一番で松前へ行って管理地のボロ家の掃除と樹木の剪定を済ませ、札幌から直接松前入りする長女をバス停で出迎えます。

何しろ松前は初めての長女、JR→いさ鉄→函バスの乗継が出来るべか?なんて親の心配をよそに、スマホが全てナビゲートしてくれたみたいで‥時刻表の時代ではない様です。

それより🐻です。中心街での出没が相次ぐ松前、バスのとうちゃこは日没直後、バス停から温泉宿までの100mで遭遇したらシャレになりません。1ヶ月ほど前、松前半島の主峰大千軒岳で北水の院生が犠牲になったばかり。ご遺族の悲しみはいかばかりでしょう。

ライトアップされた天守を見ると、つい登城したくなりますが、ヒグマの行動が活発になる時間帯です。それに午後から寒波が近づき、風が強く冷たくなってきました。

ビジネスプランでも十分過ぎる夕食です
おひつの飯も残らず平らげました
仲居さん「ご飯足しますか」
私「いえ丁度良い量です」

大人しくゆったり温泉に浸かり、ちょっと贅沢な時を過ごします。

それにしても、長女と二人でこんな旅をするなんて、絶対無理だと思っていました。

父親など娘が年頃になれば蛇蝎(ダカツ)・虫ケラのごとく扱われて当然なのだと。もっとも自分はヘビもムシも大好きなので、それはそれで一向に構わないのですが。

 

たとえ人から「あいつはムシケラのような奴だ」と悪罵されようとも、私はにっこり微笑できようというものだ。(北杜夫 著「どくとるマンボウ昆虫記」 あらずもがなのしめくくり より)

 

でも、自分にとっての長女は保育所や幼稚園に通っていたあの頃と何も変わりませんし、きっと年を重ねても変わらないでしょう。

朝食は朝獲りのイカ刺と松前漬でご飯が進み
おひつの飯も残らず平らげました
仲居さん「ご飯足しますか」
私「いえ丁度良い量です」

夜来風雨いや風雪の声、前日までの晩秋の景色が一変、翌朝には薄っすら雪化粧した城下町が眼前にありました。

いざ本丸へ
歴史好きのインチキ農学士がガイドです

天守内部の資料館
1階には18世紀半ばの城下を描いた松前屏風複製が展示
注目すべきは右端の鍬を担いだ緑の着物の人物
城下に野菜を供給していた上及部村の農民で
絵に残る道内最古のお百姓とされています

戊辰戦争で新政府側についたため
旧幕府軍の猛攻を受け敢えなく落城
155年前の初冬です

現存するのは本丸御門(重文)
木造天守の再建計画あり

城の裏手の寺町へ
この辺で🐻が出てます

道内とは思えぬ佇まい

松前墓所のある法幢寺

小格の外様ながら老中に抜擢された崇広公

土蔵を改造した喫茶店でちょっち休憩
NHKのふるカフェ番組で紹介されたとか

道の駅でもちょっち休憩
パフェに続きソフト

バスで木古内
いさ鉄に乗り継ぎ
海岸ギリギリだった日高本線と比べ
国道の山側を走るため高波の影響は少ない?

函館へ無事帰着
爺ちゃんから寿司をご馳走されました