先月、投稿の謝礼として届いたクール便。冷凍庫へ入れたままでしたが、気が向いたので開封してみました。
なんと九州の馬刺セット。
乗馬を嗜む人も「絶対口にしない派」「供養と思って頂く派」に分かれますが、自分は後者です。
この景品、毎回替わるみたいで次号は利酒セットとのこと。下戸でバカ舌の私にとっては猫に小判、馬の耳に念仏。馬刺だったことに感謝します。
基本、悪食なので何でも食べます。いや、生のイモ虫とかは無理ですよ‥
内陸の田舎町でお嬢様育ちの妻は刺身を食しません。例外として生の軟体動物(ホッキ)や棘皮動物(ウニ)は好みますが、より高等な原索動物(ホヤ)や脊椎動物(魚類)はNGという、生物学的に不可解な嗜好性です。
子供達はと言えば、ひたすらサーモンばかり食う長女、魚卵をいたく好む次女、まるで食草が限定された幼虫の如く‥結局、生の馬肉の需要はなく一人で食べるしかありません。
馬術部時代、馬匹は競馬会にいる先輩のツテで廻って来る元競走馬が殆どでした。
これを競技馬として再調教する訳ですが、その前に獣医学科の学生が集められ、実習の一環として去勢(牡馬→扇馬)を行います。実はこの手術、麻酔ではなく鎮静剤を用います。
獣医学科では生体解剖も必須で、競馬会から来る疾患を持った馬、時には馬術部で見切りを付けた病傷馬も献体されます。同様に鎮静剤を使い鎖で吊るし、巨大なメスを‥描写はここまで!
こういった行為に眉をひそめる方もいるでしょう。
でも結果として病理や薬理の分野で、巡り巡って人が生かされているのも事実です。
円山動物園でのライオンの避妊処置に対し「かわいそう」、海鮮丼で動いてるゲソを提供することも「残酷だ」‥これって過度に擬人化した思い込みでは?
パコダテ人としては活きの良い内に美味しく残さず頂くのがイカに対する礼儀と心得ていました。そもそも活き造りされるイカの気持ちなんて一体誰が分かるというのでしょうね。