ezohikiの日記

道内五拠点生活

晩冬の函館・松前

冬期間はどうしても道南方面への帰省より上川(旭川・美深)方面への帰宅が優先しがちです。根雪が殆どない浦河では考えられませんが、ひと月も放っておくとトンでもない量の雪が溜まるからです。

とはいえ函館にも老父の機嫌伺いに行きたいし、庭木の剪定も今が適期です。

2月下旬の飛び石連休、3ヶ月ぶりの帰省。

函館は平年よりやや多い積雪です。それでも旭川の1/3、美深の1/6くらい。

道南は融雪の真っ只中

アキニレとネムノキ、道路や隣地へはみ出した枝(というより幹)を手ノコで間引きます。

どちらも本州産の暖地性落葉樹なので寒さには弱いはずなのですが、旭川でもネムノキがおがっている庭を見たことがあります。

陽当たりの良い南側で
すくすくおがった函館のアキニレとヤブツバキ

樹齢55+α年のネムノキ
兄が生まれた時の記念樹だとか

翌日は日帰りで松前へ、同じくアキニレ(函館の木と兄弟)&ネムノキ(函館の木の二世)の剪定をします。

今は取り敢えず乱雑な仮植え状態ですが、将来は植物園みたいな雰囲気のビオトープ作りがしたいので、いつでも移植できるよう芯を止めておきます。

夏季と異なり除草の手間が要らないため、余った時間で城下町を散策。

津軽海峡・冬景色(龍飛崎)
極寒のイメージですが道民にとっては
暖流にのってイカやマグロやブリが
回遊してくる南の海です
ちなみに龍飛崎は青函航路から離れており
雪の日には連絡船からは見えないはず

城下通り

国鉄松前線は城のある福山台地をくぐってました

松前の最寒月平均は-0.5℃(温暖湿潤気候)、寒さの指数が△15.7(照葉樹林の限界;△10~△15程度)で、道内最暖なのは勿論、北東北の太平洋側や内陸部より温暖な冬になります。いずれはタブノキ(現在の北限は青森県深浦;海の向こうに見える岩木山のすぐ隣)の種子が鳥に運ばれ、松前半島沿岸に照葉樹林が形成されても不思議ありません。

但し強い季節風のため体感温度はその限りではなく、浦河の方がずっと暖かく感じます。

たぶん道内唯一の露地植えサザンカ
花は数輪咲いたあと残りの蕾はシバれた様子

西側の堀は結氷しないようです

海の関所・沖の口役所跡地

新選組二番隊組長・永倉新八住居跡
実は松前藩の人だったんです
大河ドラマではぐっさんが筋肉ムキムキで演じてました

浦河に戻ると寒々とした植物部屋から芳香が‥初めてのネット通販で購入したミツマタが咲いていました。以前、園芸店から入手した苗は旭川での越冬に失敗してますので、来冬の屋内取り込み時期には慎重を期すつもりです。

三椏の花が咲き‥三好達治の詩から
どんな花だろうかと興味を持ちました

たぶん道内唯一の露地植えミツマタ
松前11月)