ezohikiの日記

道内五拠点生活

海霧

世間的には夏が始まるようで「風に海の匂いが混じって来た」とか言う某マックのCMが頻繁に流れていますが、ファストフード店のある隣町まで行くには1日10往復足らずの路線バスで片道1時間半、ママチャリでは距離的にちょっと‥たまにはケ○タとかモ○とか食べたくなるのに、旭川へ帰る日までおあずけです。

でも「海の匂い」ってフレーズには心動かされます。

転勤族なので家族の出身地はバラバラ。妻と長男・次女は生まれも育ちも内陸、辛うじて長女が日本海沿岸の留萌で生まれた子ですが、物心ついた頃は十勝の大平原にいたので「海の街」に対する思い入れはなさそう‥皆、浦河や函館へ遊びに来ると水産加工場の魚の脂の匂いに拒絶反応を示し、海鳴りを怖がり、街中を飛ぶウミネコの姿をもの珍しげに眺めます。

17年ぶりの沿岸警備隊となった日高赴任。潮騒と磯の香に癒されまくりです。

日高沿岸の「夏の風物詩」といえばこれ、海霧(ジリ)です。

襟裳沖を寒流の親潮が流れているため、南東の風は冷され霧を伴って海からジリジリと押し寄せます。いわゆるヤマセと呼ばれる冷たい季節風で、緯度がほぼ同じ道南と比べても夏はかなりの低温になります。

道南の松前旭川の北100㎞に位置する美深(妻の出身地)との月平均気温比較

作物栽培には厳しい反面、国内シェア8割を占めるのが軽種馬生産。

冬が温暖で楽な分、この季節の鬱陶しさは受忍の範疇なのかも知れません。

まもなく夏至ですが、この2ケ月は日がな1日10℃前後、季節が進展する気が全くしませんでした。

妻からは決まってこの時期「こっち(旭川)の熱気をあげよう、プープー。」などと子供じみたメールが届きます。震え上がる程の天然冷気をミスト付きで送り返してやりたいところですが‥

宿舎のベランダも、まるで石勝高原(トマムリゾート)の雲海テラスみたい(行ったことないけど)、ケムール人でも出てきそう。

猛暑にウンザリしてる方、まずは夏の間だけのプチ移住をお奨めします。(要防寒)