ようやく日平均気温が15℃を越えるようになり、ウグイスやキジバト、カッコウの声も心なしか楽しげに聞こえます。
アマガエルやエゾハルゼミも盛んに鳴き出し、20℃に満たなくても充分に暑気を感じさせる日高の夏です。
先週末は2年ぶりの職場レク、アポイ登山がありました。
一昨年は「日高にいる間に1回は登らねば」と参加したものの、結構辛かったのでもういいや、と思ったはずなのですが‥酉年のせいか処分した鶏のタタリなのか、トリアタマ全開で懲りずにまた登ることにしました。いつもは馬の行事を最優先させるのを常としていますが、今回はJRA育成牧場で開催される夏季町民乗馬大会を見送っての参加。ゴメンなさい、秋季大会で頑張ります。
エゾ梅雨気味の日が続いていましたが、当日はまずまずの天気。
気温も前回よりずっと涼しく、快適な登山日和です。
とはいえ、素人&50代にとって決して楽な山ではありません。
5合目は雲海の中。森林地帯はここまで、キタゴヨウの植生はしばらく続きますが、足元はガレ場に変わり、やがてハイマツ帯へと移行します。
途中、ヤマツツジやヒオウギアヤメ、固有種のアポイカンバを目にします。
ちょうどヒメチャマダラセセリ(固有種)の調査隊が入山していました。食草のキンロバイも咲いてます。
カンラン岩がゴロゴロする尾根を通過。雲がなければ遥か左手方向に日高山脈の脊梁が連なるのですが‥
山頂はスカイツリー(行ったことないけど)より若干高いEL810m。
ハイマツ帯の上部にダケカンバ帯がある、不思議な逆転現象。
こんな所でもエゾハルゼミが鳴いていました。
下山する頃には雲海も消え、冬島・平宇そして様似の町が望めました。
ミニ函館山の様な、陸繋島のエンルム岬もはっきり見えます。
山裾を洗うせせらぎに耳を澄ませばしみじみと山の息吹きが思われる
こんな合唱曲があったと思いますが、冬島川・ポンサヌシベツ川の瀬音に癒され、無事下山しました。