「外国人を十把一絡げで敵視する人って障害者やLGBTといったマイノリティにも寛容でないよ、一概には言えないけど。」
重い聴覚障害を持つ長男が札幌から帰省し、珍しく、いや初めて社会的な話を切り出しました。上記はそれに対する父親としての見解(偏見?)です。
1年間、医療系の学科に籍を置いてたものの、専門用語の壁に阻まれた長男。大学側の配慮で他学部への再入学を勧められ、今の専攻に鞍替え。
悲壮感で一杯だった昨年度とは打って変わり、授業・サークル・バイト‥到着するなり自分から楽しそうに話し始めました。
特にマーケテング?マネー何ちゃら?全員理系の我が家では話題にすら上らない言葉に妙に感心したりして‥
たまたま私が浦河の宿舎で作った野菜の話になり「近所の婆ちゃんが勝手に引っこ抜いて困ってる」と話した時に「その人、中国人かクルド人でない?」と言う長男にハッとしました。どうやらネットの情報を信じてる様です。
「聾学校にいたYちゃんのお母さん、中国人だよね。悪い人だと思う?それに本当に困って日本に来てる人に出てけなんて言える?」
もちろん治安を乱す外国人やオーバーツーリズムの問題は承知してるので、あまり無責任なことは言えません。また、自分自身も聖人君子な訳ないので苦々しく思う気持ちも解ります。現に妻の実家の宿泊施設ではマナーの悪い一部のインバウンドに悩まされることも。
しかし長男に言ってやれるのは冒頭の意見と「TVや新聞が正しく平等とは思わないけど根拠なく好き勝手書いてるネットよりはマシ、何でも鵜呑みにせず自分で判断しないとダメ。」
日高の軽種馬産業でもインド系の人材に頼りきり、農業・建設業・介護といった俗に言う3K現場で活躍してるベトナムの方も今は不可欠な存在です。
少子高齢化の道をひた進んだ日本に「◯◯人はヤダ」と選り好みする権利など皆無です。
「ニホンジンメンドクサイカラモウコナイ」なんて言われぬ様に。