ありのまま記します。不快に思う方はスルー願います。
千歳で連続3件、道内飼養数の2割に及ぶ鶏を処分する事案が発生。まだ続発するかもしれません。
作業は1日3交替×2日間の人海戦術。2度3度という人もいますが基本、働き方改革の遵守。24時間戦えますか、の時代でなくて良かった‥
昨年の白老では土木職の立場で埋却に従事、対象は既に有機物の塊と化した鶏でした。体内のガスが鳴官を通り発する声には驚きましたが‥
切深や余盛、フレコンの段数など試行錯誤、基準値を越える硫化水素が発生したり、間欠泉のごとく赤黒い腐汁が湧き上がったり‥まさに血の池地獄。待機が登別だったので気晴らしに地獄谷を見物したのですが、こっちの地獄は極楽!と感じたものです。
2日とも冷たい雨がそぼ降る中、今回は処分班として組み込まれました。
1夜目は運搬担当、完全な流れ作業。鶏舎から渡される容器に炭酸ガス注入、否が応でも断末魔を聴かされます。数分経ったらフレコンに投入し重機で搬出、極めて機械的で感情を差し挟む余地はありません。
2夜目は最前線、捕鳥です。ケージに手を突っ込み、闇雲に脚を掴み引きずり出す。粉塵と臭気の中、数知れぬローストレッグの触感‥
徹底した分業により心の負担が薄れる‥全く関連のない事例ですが、ナチスやポルポトの所業とか、刑務官が複数で執行レバーを同時に引くシステムと共通するのかな?あくまで人の心理としての話です。
治療とかしないの?との意見もあるでしょうが、それは全て価格に跳ね返ります。安価で十分な食材供給、その引き換えとして経済動物の存在があります。農業全般に言えますが、それは消費者側の問題。
自分はビーガニズムという思想に同意しません。が、畜産が様々な負荷や犠牲の上に成り立っているという面において、ある意味正しいかも。
ゼロカーボンと利便性、非武装と安保、いずれも相対し両立はあり得ない。何事も都合良くいかないものです。