ezohikiの日記

道内五拠点生活

ニュータウンのニレ~楡科の木々①

函館へ帰省する際、札幌の東玄関・大谷地ターミナルで高速バス乗換をします。

食事をとったり散策したり、10hに及ぶ長旅中の大切なリフレッシュです。方向オンチで人混みが苦手な自分でも、何度も立ち寄ってるので無駄に徘徊しません。それでも地下鉄のりばへ迷い込み押し寄せる群衆と鉢合った時は、慌てて引き返し事なきを得ました。

大谷地界隈は高層マンションが建ち並び、さながら多摩や八王子みたいな、いわゆるニュータウン・学園都市の様相です。

残された段丘林や整備された緑道にはコナラ・ミズナラ等の雑木とイチョウ・ドイツトウヒ等の外来樹が程よく調和し、この時期は美しい紅葉に癒されます。

見事なウダイカンバの巨木
大谷地神社にて

その中にいち早く葉を落とした冬木立のハルニレ(エルム)がありました。既に季節は晩秋から初冬へ、確実に移行している様です。

札幌は「エルムの都」と称されるとおり、ハルニレが至るところで見られます。

湿気った土地を好み、内地におけるエノキやケヤキと同様のニッチなのでしょう。極寒の原野に凛と立つイメージがありますが、街路や公園に植栽もされており道民には馴染み深い樹木です。

 

馬術部では朝5時からの運動を終えると馬の鎮静のため、下級生がキャンパス・農場を巡らせます。厳しい練習の後だけに人も馬もリラックスできる貴重なひととき、とても楽しみでした。

朝もまだ早いので、出会うのは朝練に行く中高生かハンスト中の革マル?のお兄さん。お疲れ様っす、と馬上で会釈したら、ギロッと睨まれました。きっと王侯貴族、ブルジョアの権化とでも思われた?いやまさか。そう言えば当時、G大の顧問が紀子さまのお父さんだったり、慶喜公のお孫さんが大会に出場したりしてましたが。

ある朝の鎮静時、農業工学棟と獣医棟の間にある見慣れない木に気付きました。小さな葉っぱ、華奢な幹枝‥アキニレでした。雄々しいハルニレとは対照的に、何て都会的な楡なんだろう、と妙に感心したのを覚えています。

そのアキニレの二世
函館の実家で生育